遺品整理・特殊清掃

遺品の古銭・記念硬貨を査定に出す前に知っておきたい3原則と査定方法の比較

遺品から古銭や旧紙幣、記念硬貨が出てきたら、洗わずにまとめて査定に出してください。種類の見分け方、保管の仕方、LINE査定・宅配・出張・持ち込みの向き不向きを比べます。

しまいごとノート編集部
古い缶に入った穴銭や記念硬貨、旧紙幣が並んでいる様子

PR(広告): 本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載している料金・サービス内容は編集時点の情報のため、最新の内容は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

目次
  1. 遺品から出てくる古い貨幣は5種類に分かれる
  2. 洗わない・まとめて出す・額面と価値は別
  3. 査定までの保管で傷めないために
  4. LINE査定・宅配・出張・持ち込みの向き不向き
  5. 無料査定で業者に確かめること
  6. まとめ

遺品から出てくる古い貨幣は5種類に分かれる

押し入れの缶、机の引き出し、仏壇の下の封筒。遺品整理をしていると、古いお金はこういう場所からまとまって見つかります。査定に出す前に、どの種類が入っているかをざっと見ておくと、業者とのやり取りが進めやすくなります。

  • 穴銭:寛永通宝のような、中央に穴のあいた江戸時代以前の銭
  • 近代貨幣:明治以降に発行された金貨、銀貨、銅貨
  • 旧紙幣:聖徳太子の1万円札、伊藤博文の千円札、板垣退助の百円札など
  • 記念硬貨:1964年の東京オリンピック記念千円銀貨、天皇陛下御在位記念貨幣など
  • 貨幣セット:造幣局が販売しているミントセットやプルーフ貨幣セット

外国のコインや、記念メダルが混ざっていることもあります。記念メダルは貨幣ではないため、額面がありません。見分けに自信がなくても、分類は査定する側の仕事です。家族がやるのは、何がどこから何点くらい出てきたかを控えておくことまでで足ります。

洗わない・まとめて出す・額面と価値は別

一つ目は洗わないことです。黒ずんだ銅貨を見ると磨きたくなりますが、古銭は表面の状態が評価の中心になります。重曹、研磨剤、歯磨き粉、水洗いのどれでも、表面の風合いが変わり、磨いた跡は「洗い」として減額の理由になります。ティッシュで拭くこともしないでください。汚れたまま出すのが正解です。

二つ目はまとめて出すことです。缶やアルバム、封筒に入っていたなら、そのままの状態で査定に出します。封筒に「昭和39年 郵便局で交換」のような書き込みがあれば、それ自体が年代や入手経路の手がかりになります。家族が「これは価値がなさそう」と先に選別して捨ててしまうと、取り返しがつきません。

三つ目は、額面と市場での価値が一致しないという点です。財務省が発行する記念貨幣は、今でも額面どおりのお金として使えます。日本銀行も、過去に発行した聖徳太子の1万円札などの旧紙幣は現在も使えると案内しています。ただ、買取の世界での値段は別の話です。額面前後でしか売れない記念硬貨もあれば、発行枚数が少ない年号や、状態のよい近代銀貨のように額面を大きく上回るものもあります。金貨や銀貨には地金としての値段もつきます。額面が千円だから千円、とは判断できません。

査定までの保管で傷めないために

査定の日まで数週間あく場合は、保管の仕方で状態が変わります。素手で触ると皮脂が表面に残り、時間がたつと指紋の跡が変色します。持つときは綿の手袋をするか、縁をつまみます。

ケースやビニールホルダー、造幣局の貨幣セットの台紙に入っているものは、中身を出さずにそのまま保管します。セットは外箱や説明書が揃っていることも評価の対象になるので、箱が傷んでいても一緒に取っておきます。

紙幣は折らない、アイロンをかけない、破れをセロハンテープで補修しない。この3つを守ってください。輪ゴムで束ねると、ゴムに含まれる成分で紙幣や硬貨が変色することがあります。保管場所は湿気の少ない部屋を選び、梅雨時や結露の多い冬場は、押し入れの床に直置きするのを避けます。

先に確認すること

相続放棄を考えている場合、遺品の古銭や記念硬貨を売ったり換金したりすると、相続を承認したとみなされ、放棄できなくなるおそれがあります。放棄を検討中なら、査定の見積もりを取るところで止め、売却の前に家庭裁判所の手続きや専門家への相談を済ませてください。相続人が複数いる場合も、遺産分割が決まる前に一人の判断で売らないようにします。

LINE査定・宅配・出張・持ち込みの向き不向き

古銭の買取は、主に4つの方法から選べます。量と、家族がどこまで動けるかで向き不向きが変わります。

方法向いている状況査定の精度手間気をつけたい点
LINE・写真査定価値の見当をつけたい段階、数点から数十点写真次第で幅が出る少ない提示額は仮の目安で、実物確認で変わることがある
宅配買取遠方の実家、平日に時間が取れない実物を見るので高い梱包が必要キャンセル時の返送料の負担、配送中の破損や紛失の補償
出張買取缶や段ボールで大量にある、高齢の家族が一人で対応する実物を見るので高い立ち会いが必要訪問購入の規制対象になる、ほかの品の売却を迫られる
店頭持ち込み近くに専門店がある、その場で説明を聞きたい高い運ぶ手間大量だと運搬が重い、店舗により得意分野が違う

判断の順序としては、まず写真査定で全体の見当をつけ、額が大きそうなら宅配か持ち込みで実物を見てもらう流れが無理がありません。写真は、表と裏、全体を並べた1枚、ケースの外箱を撮っておくと、査定側からの質問が減ります。

費用面では、査定料や出張料、宅配の送料を無料にしている業者が多い一方、キャンセル後の返送料を利用者負担にしている業者もあります。返送料は荷物の大きさと距離で変わり、数百円から2,000円程度の幅が目安です。記念硬貨を金融機関で入金や両替に回す場合も、枚数が多いと手数料がかかる窓口があります。

※2026年7月時点の目安です。最新の料金・制度は各社公式・自治体でご確認ください。

読者の疑問

記念硬貨は銀行で額面に換えるのと、買取に出すのとではどちらを先にすべきですか。

しまいごとノート編集部

先に無料査定で買取額を確かめてください。額面を上回るものは買取に、額面を下回るものは金融機関で入金する、という分け方ができます。一度入金した硬貨は戻ってきません。

無料査定で業者に確かめること

古物の買取をする事業者は、古物営業法にもとづいて都道府県公安委員会の許可を受けています。サイトや名刺に古物商の許可番号が書かれているかを最初に見てください。

出張買取は、特定商取引法の訪問購入に当たる場合があります。訪問購入なら、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができ、その間は品物の引き渡しを断れます。国民生活センターは、不用品の査定のつもりで呼んだ業者に、貴金属などの売却を強く迫られる相談を繰り返し紹介しています。家に呼ぶときは、家族がもう一人立ち会える日を選び、査定してほしい品物を事前に伝えておきます。

無料査定の段階で、次の点を確認しておくと比較がしやすくなります。

  1. 品物ごとの査定額がわかる明細を出してもらえるか
  2. 一部だけ売って、残りを返してもらえるか
  3. キャンセルした場合の返送料や出張費の扱い
  4. 査定額の有効期限と、支払いの方法とタイミング

1社だけで決めず、同じ品物を2社から3社に見てもらうと、極端に低い査定に気づけます。査定額に差が出たときは、どの品物の評価が違うのかを明細で比べてください。

まとめ

遺品の古銭や旧紙幣、記念硬貨は、洗わず、選別せず、見つかった状態のまま査定に出すのが基本です。額面が書かれていても、それが売れる値段とは限りません。まず写真査定で見当をつけ、量や家族の状況に合わせて宅配、出張、持ち込みから選びます。相続放棄を考えているとき、相続人が複数いるときは、売却の前に手続きと家族の合意を先に済ませてください。業者を選ぶときは、古物商の許可番号、明細の有無、キャンセル時の費用を無料査定の段階で確認しておくと、比較の材料が揃います。

古銭査定記念硬貨旧紙幣遺品整理買取相続
この記事を書いた人

しまいごとノート編集部

費用相場・手続き・業者選びの下調べ担当

料金は各社の公開価格を取得日つきで、制度は自治体・省庁の一次情報を出典つきで確認しています。 確認が取れていない数値は記事に書きません。誤りを見つけた場合は 訂正の記録に残します。

編集方針 訂正の記録 運営について

関連記事