生前整理

生前整理を業者に頼む費用の相場とサービス内容、依頼のタイミング

生前整理の片付けを業者に依頼するときの費用相場を間取り別に整理し、依頼先のタイプ別の違い、一般廃棄物処理業の許可確認、見積もりで見る項目、依頼に向く時期までをまとめました。

しまいごとノート編集部
家財を整理中の和室に段ボールとタンスが並び、搬出の準備が進んでいる様子

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目次
  1. 費用は「量」と「人手」でほぼ決まる
  2. 自治体で出せるもの、人手ごと頼むもの
  3. 依頼先のタイプで得意分野が違う
  4. 許可の確認だけは省略しない
  5. 見積もりで見る項目と、比較の進め方
  6. 頼む時期で、取りやすさも金額も変わる
  7. まとめ

費用は「量」と「人手」でほぼ決まる

生前整理の片付け料金は、運び出す物の量と、それに必要な人数・時間で大枠が決まります。作業員の人件費、トラックの積載量、処分費、搬出の難易度が積み上がる構造です。同じ2LDKでも、家具を残して押し入れの中身だけ出す場合と、部屋を空にする場合とでは倍近い差が出ます。

間取り作業の目安料金の目安
1R・1K1〜2名/2〜4時間3万〜8万円程度
1DK・1LDK2〜3名/3〜6時間5万〜20万円程度
2DK・2LDK2〜4名/半日〜1日9万〜30万円程度
3LDK以上・戸建て3〜6名/1〜2日17万〜50万円程度

幅が広いのは、条件によって加算される項目が多いからです。エレベーターのない3階からの手降ろし、トラックを横付けできない狭い前面道路、庭の物置や納屋、大量の書籍や食器。見積書のどこに追加費用の条件が書かれているかを先に確かめると、当日の増額でもめにくくなります。

※2026年7月時点の目安です。最新の料金・制度は各社公式・自治体でご確認ください。

自治体で出せるもの、人手ごと頼むもの

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は家電リサイクル法の対象で、自治体の粗大ごみとしては出せません。リサイクル料金(品目やサイズによって数千円程度)に収集運搬料が加わります。家庭用パソコンは資源有効利用促進法にもとづき、メーカーの回収窓口が受け付けています。

粗大ごみとして自治体に出せる家具なら、手数料は1点あたり数百円〜数千円程度に収まります。ただし収集日が2週間から1か月先になる地域もあり、指定の集積所や玄関先まで自力で運ぶ必要があります。分かれ目はここです。タンス、ベッド、仏壇、ピアノ、物置のように、二人がかりでも階段を降ろせない物が数点以上あるなら、人手ごと外部に頼む判断が現実的になります。

読者の疑問

タンス2棹とベッドだけなら、自治体の粗大ごみで足りますか。

しまいごとノート編集部

玄関先まで自力で運べるなら手数料数千円程度で済み、業者に頼むより安く上がります。二階から下ろせない、解体が必要といった事情があるなら、その搬出作業だけを受ける会社もあります。点数と搬出経路を伝えて相談してみてください。

依頼先のタイプで得意分野が違う

タイプ向いている場面料金の出方気をつける点
不用品回収が中心仕分けは自分で終え、処分が主トラック積み放題や量での課金仕分けや清掃は作業範囲の外が多い
生前整理・遺品整理の専門何を残すかから一緒に決めたい間取りと作業人数から総額を算出立ち会い前提で日程調整に時間がかかる
引越し会社の付帯サービス住み替えと同時に家財を減らす引越し料金に処分費を加算引き取れる品目に制限がある
買取・リユース併設家具や趣味の道具、着物が多い作業費から買取額を差し引く査定額の根拠を書面でもらう
ハウスクリーニング・原状回復退去や売却の期日が決まっている平米数や部屋数の単価家財の搬出は別料金になりやすい

仕分けから搬出、清掃まで一社で受ける会社もありますが、一部を協力会社に回している場合もあります。当日誰が来るのか、責任者は自社の社員かを聞いておくと、作業範囲の食い違いが減ります。同じ条件で3社に見積もりを取ると、金額差の正体が「作業範囲の差」であることが見えてきます。

許可の確認だけは省略しない

家庭から出る不用品は一般廃棄物にあたり、その収集運搬には市区町村の一般廃棄物処理業の許可(または市区町村からの委託)が必要です。環境省は、無許可の回収業者に家庭の廃棄物を引き渡さないよう注意を呼びかけています。「無料回収」をうたって空き地やトラックで集め、積み込んだ後に高額な料金を請求する、不適正な処理や不法投棄につながるといった相談が、消費者庁や国民生活センターにも寄せられています。

先に確認すること

許可の有無は、会社名ではなく「許可を出した市区町村名と許可番号」で確認します。サイトに記載がなければ電話で尋ね、答えられない相手には家財を渡さない。買取を伴うなら、古物商許可(都道府県公安委員会)の番号もあわせて聞いておくと安心です。

生前整理は本人が元気なうちの作業ですが、実際には親の家を家族で片付ける流れで、相続の話が重なることがあります。将来的に相続放棄を検討する可能性が少しでもあるなら、価値のある家財を処分したり売ったりする前に、弁護士や司法書士に相談してください。財産の処分とみなされ、放棄が認められなくなることがあります。

見積もりで見る項目と、比較の進め方

訪問見積もりが基本です。電話や写真だけの概算は、押し入れや天袋の中身が読めないため、当日ずれます。書面で受け取ったら、次の項目を見ます。

  • 総額と内訳(人件費・車両費・処分費・搬出の割増)
  • 追加費用が発生する条件と、その上限
  • 買取がある場合の査定額と、差し引き後の支払額
  • キャンセル料が発生する時期
  • 現金や通帳、貴重品が出てきたときの取り扱い
  • 作業日と作業時間帯、当日の責任者

一括見積もりや無料査定は、同じ条件を一度に複数社へ伝えられるのが使いどころです。間取り、階数とエレベーターの有無、前面道路の幅、残す物のおおよその割合、写真数枚。この5点を最初に渡すだけで概算の精度が上がります。安さだけで絞らず、作業範囲がそろっているかを見比べるのが比較の軸です。

読者の疑問

一括見積もりを申し込むと、何社くらいから連絡が来るのでしょうか。

しまいごとノート編集部

サービスによりますが、3〜5社程度に届く仕組みが多いようです。連絡手段や希望の時間帯を申込フォームで指定できることが多いので、電話が負担なら先に書いておく。実際に訪問見積もりを入れるのは2〜3社に絞ると、日程も比較も無理がありません。

頼む時期で、取りやすさも金額も変わる

3月から4月は引越しの繁忙期と重なり、予約が埋まりやすく、割増料金を設ける会社もあります。12月も駆け込みが集中します。日程に融通がきくなら、6月や11月あたりのほうが希望日を選びやすい。真夏の搬出は立ち会う本人の負担が重く、熱中症の心配もあります。

住み替えや施設入居が決まっているなら、退去日から逆算して2〜3か月前に見積もりを始めると、処分するもの、売るもの、家族に譲るものを分ける時間が取れます。本人が「これは誰に渡したい」と言えるうちに始めたほうが、後の話し合いがこじれにくい。お盆や年末年始に家族で方針だけ決めておいて、実作業は閑散期に回す。そういう二段構えも取れます。

まとめ

料金の目安は1R・1Kで3万〜8万円程度、3LDK以上で17万〜50万円程度。幅の正体は、搬出条件と作業範囲の違いです。家電リサイクル法の4品目は自治体の粗大ごみに出せず、別途リサイクル料金がかかります。依頼先を選ぶときは、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を番号で確認し、無許可の「無料回収」には家財を渡さない。訪問見積もりを2〜3社で取り、追加費用の条件とキャンセル規定を書面で見比べる。相続放棄の可能性があるなら、価値のある家財の処分は専門家に相談してから動いてください。

※2026年7月時点の目安です。最新の料金・制度は各社公式・自治体でご確認ください。

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この記事を書いた人

しまいごとノート編集部

費用相場・手続き・業者選びの下調べ担当

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